年末年始はお休みをいただき、毎日京都御苑の中を我が家のビーグル犬と走り回ることができました。
2025年、まずはインフルエンザの大流行が続いていますが、2月になりますとスギ花粉症の季節がやってきます。今年の関西の花粉飛散は昨年より多い予報となっています。
京都では2月中旬が花粉飛散開始日となりますが、「花粉飛散開始日」というのは「1平方センチあたり1個以上の花粉が2日連続観察された時の初日」と定義されていますので、2月中旬の時点ではかなりの数の花粉が飛散していることになります。そのため花粉症の症状がとてもひどい場合は1月末からの対策が必要です。
抗ヒスタミン薬などの内服薬、点鼻薬などを使っても鼻を1日10回以上かんでティッシュがどんどんなくなっていく、鼻が1日中つまっている、といった場合には注射治療(ゾレア®皮下注射)という方法もあります。
血液検査の結果と体重により、注射を打つことができるかどうかが決まり、また注射の量(本数)が変わるという少し特殊な薬ではありますが、15年以上前からぜんそくの治療薬として世界中で使われている薬剤で、スギ花粉症に対しては2020年から使えるようになっています。
詳しくは下記に記載しています。
重症・最重症スギ花粉症に対する注射治療
物理的に花粉を避ける方法としては「ツルツルした服を着る」「マスク、メガネをかける」などが効果的です(メガネは普通のタイプでも目に入る花粉を3割程減らすと言われています)。
また、塩の入ったお湯で鼻うがいをすることもおすすめです。当院ではサイナスリンスを取り扱っていますが、日本で耳鼻科医との共同開発で生まれたハナクリーン、重力による水圧で鼻うがいができるというEMSハナ通り®などもインターネット等で購入することが可能です。
まだまだ寒い時期ですが、花粉の本格飛散が始まる前に、ぜひ色々と対策を始めてみてください。