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重症の鼻づまりをなんとかしたい
鼻づまりは、単なる不快な症状で終わらないことも多いです。それが原因で呼吸がしにくくなり、日々の生活にストレスを感じるようになることもあります。
おぎのクリニック京都駅前では、鼻づまりの原因となる疾患の診断と、薬による治療、日帰り手術を行っています。
鼻づまりを引き起こす疾患
鼻中隔弯曲症
鼻の孔の奥の鼻腔は鼻中隔という仕切りにより左右の鼻腔に分かれています。この鼻中隔が左右どちらか、もしくはS字状に曲がってしまい、空気の通り方の左右のバランスが悪くなっている状態が鼻中隔弯曲症です。これが原因で、片方または両方の鼻がつまりやすくなります。
アレルギー性鼻炎
花粉やダニなどの吸入アレルゲンと抗体によるアレルギー反応がおこり、ヒスタミン、ロイコトリエンなどの生理活性物質が放出されることで鼻粘膜に炎症がおこり、腫れてしまうことで鼻づまりを引き起こします。特に下鼻甲介という部位で炎症が強くおこった場合には鼻づまりが顕著となります。
薬剤性鼻炎
血管収縮薬が含まれている市販の鼻炎用スプレーを長期にわたって日常的に使っていると、かえって鼻づまりを引き起こすことがあります。血管収縮薬の効果が切れるとより末梢血管が拡張してしまい鼻がつまり、またスプレーが必要となるという悪循環となります。市販点鼻スプレーを止めることが何より重要ですが、経過が長く下鼻甲介が腫脹したままとなっている場合などは手術治療も検討します。
鼻・副鼻腔腫瘍
良性でも悪性でも、鼻や副鼻腔に腫瘍ができると鼻が詰まることがあります。ポリープがあると言われていても、特に片側だけが詰まる場合などは腫瘍がみつかる場合もあるため、CT、内視鏡、MRIなどの検査が必要となります。
鼻づまりに対する治療
鼻づまりを引き起こす疾患のうち、アレルギー性鼻炎によるもので症状が軽い場合には、抗ヒスタミン薬や抗ロイコトリエン薬の内服、鼻噴霧ステロイドの点鼻、鼻うがいなどの治療により改善させ、調子の良い状態を維持することも可能です。
副鼻腔炎による鼻づまりは、鼻うがい、抗生剤の内服、点鼻薬などにより改善することもあります。
当院では鼻うがいを積極的にすすめています。鼻うがいで「医者いらず」になっていただくことが一番良いことだと思っております。
また、年齢や他に治療されているご病気などの理由で薬による治療を続けていくほうが安全な方もいらっしゃいます。その場合、眠気などの副作用に注意しながら最適な薬の組み合わせを提案していきます。
ただし、重度の鼻中隔弯曲がある場合や、長年薬の治療を続けていても鼻づまりが改善しない、薬をやめるとすぐに鼻がつまってくるといった場合には手術治療も検討することになります。おぎのクリニック京都駅前では薬による治療の効果がみられない場合に薬に頼りすぎることなく、一歩進んだ手術治療まで行うことも可能です。
鼻づまりに対する手術
アレルギー性鼻炎・薬剤性鼻炎の手術
粘膜下下鼻甲介骨切除術(内視鏡下鼻腔手術)、後鼻神経切断術(経鼻腔翼突管神経切除術)は、長年鼻の炎症が続くことで肥厚した下鼻甲介の周りの手術であり、重症のアレルギー性鼻炎、鼻中隔弯曲に伴う肥厚性鼻炎、市販のスプレーに頼り過ぎておこる薬剤性鼻炎に対して効果的です。
内視鏡下副鼻腔手術
内視鏡下副鼻腔手術では、ポリープや粘膜の炎症により塞がってしまった副鼻腔の自然孔周囲の壁を切除し、副鼻腔をひとつの空間にリフォームすることで、鼻づまりを改善します。